校長室から 12月

 二十四節気の大雪も過ぎ、いよいよ冬の寒さがやってきました。今年は、例年より寒くなるのが早く、まさに本格的な冬の訪れを実感しています。そんな中でも、耐寒マラソンに一生懸命に取り組み、休み時間も元気に外で遊ぶ子どもたちを見ていると、負けていられないなと思います。
 先日の朝礼で、「桜小学校のみなさんは、自分の靴を下駄箱に入れた後、手のひらをかかとに当てて、くつがきちんと揃っていることを確認してから教室へ行くので、素晴らしいですね」と話をしました。朝、登校後の様子を見ていると、確かに手のひらでかかとが揃っているかを確認する児童やかかとがきちんと揃うようにもう一度靴を揃える児童がたくさんいます。「かかとが揃っていると、靴が下駄箱からはみ出て、下に落ちることはありません、もし、下に落ちれば砂が落ちます。また、靴がきちんと揃っていると、落ちついた雰囲気になり、それを見た人も心が落ちつきます。人の心は、その場の雰囲気やその場の見た目に動くことがあります。ですから、かかとを揃えるということは、とても大切なことなのです」と朝礼で話しました。
 その後、もう一歩進めて、「脚下照顧」ということも話しました。これは、「他人の批判をする前に、自分の過去の言動を見つめ 直してよく考えるべきであるという自己反省の教えであり、身近なことこそ気をつけるべきという戒め」です。靴がきちんと揃っているかなと確認することは、自分自身を見直すことにつながります。「靴はそろっているかな」が「自分の行いは果たして良かったかな」「さっき言った言葉で、あの子は嫌な気持ちになっていないかな」「人から注意されたけど、確かに自分で気をつけなければいけないな、これから気をつけよう」などのように、自分を見つめることにつながっていくのではないかなと思います。「人のことをあれやこれやと言う前に、自分のことを見つめてみましょう」と話しながら「脚下照顧」という言葉を話しました。体育館の肌寒い中でしたが、子どもたちはしっかりと話を聞いてくれていました。そんな姿を見ていると、自分自身こそ、自分を見つめなければと思いました。
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