校長室から

11月5日
 保健室手前の掲示板に「心が温かくなる言葉をつかおう」と題した掲示物が貼ってあります。その中に、きれいで、かわいらしい木があります。これは、子どもたちから出てきた、みんなが笑顔でいるために、言われてうれしい言葉、「ふわふわ言葉」が花びらになった桜の木です。
 「きっとできるよ!」「気にしないで」「ごめんね」「最高!」
 「つらかったでしょ」「よく来たね」「頼りになるね」
といった、人を元気づける、励ます、認める、共感する、感謝する、素直に謝るといった言葉が集まっています。この掲示物の右の方には、ふわふわ言葉で心が温かくなると、「自信がつく」「安心できる」「やる気・勇気がわいてくる」「ありのままの自分が出せる」「素直になれる」などといった良い点が記されています。毎日、まわりにいる人に「ふわふわ言葉」を伝え続けられたら、まわりの人も自分自身も心豊かな毎日が送れることでしょう。逆に、とげとげしい言葉は、特に感受性が強く、柔らかな子どもの脳には、ダメージが少しずつ積み重なっていく原因になるということも言われています。
 本校では、保健教育の重点目標のひとつに、「心の教育を通して、良好な人間関係を築くことができる力を養う」というものを掲げています。その一環として、9月の身体測定の際に、3年生以上の子どもたちが、アサーション(自分も相手も大事にして、主張はしっかり行うものの、相手は傷つけないような、絶妙なコミュニケーション方法)について学習しました。その中で、子どもたちは、自分の気持ちを相手に伝える際、「I(アイ)メッセージ」や「ふわふわ言葉」を使いながら伝えることの大切さを学びました。10月の視力検査の際には、グループになって「ふわふわ言葉」をたくさん出し合いました。低学年の児童は、教室で学習しました。
 今回、この「ふわふわ言葉の木」を掲示したところ、すぐに子どもたちが見ていました。「ふわふわ言葉」が学校中に広まってほしいという願いがこもった、温かい雰囲気の掲示物に仕上がりました。
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