校長室から

12月9日  その2 <いのちと夢のコンサートより>
 12月5日(木)、合唱作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)さんをお迎えして人権週間の一つのイベント、「人権コンサート」を開催しました。弓削田さんは、全国を旅しながら、年間150~200回のコンサートを行ったり、各地の合唱団に楽曲を提供したりしているスタイルから「音楽版 山下清」と呼ばれている方でもあります。当日は、オープニングから、美しく透き通った歌声が体育館に響き渡り、体育館中が優しい空気に包まれました。
 全国を旅して回る中で、弓削田さんが出会った多くの人々との心温まるエピソードを聞きながら、子どもたちや保護者の方、職員からすすり泣く声が聞こえてきました。まさに、心に訴えるコンサートでした。
 子どもたちもこのコンサートに向けて、「しあわせになあれ」「図書館で会いましょう」の2曲を毎日一生懸命練習してきました。その1曲「しあわせになあれ」は、「名前は、その人のためだけに用意された美しい祈り。しあわせになあれという思いが込められて付けられた大切な祈り。目を閉じて繰り返すと、たくさんの愛してくれた人たちが浮かんできて、優しく守られていることに気づくことでしょう」といった内容です。当日、実際に、目を閉じて、弓削田さんの美しい歌声をBGMとして、心の中で自分の名前を何度も呼ぶという実験を全員で行いました。「実験の時にお父さんやお母さん、友達の顔が浮かびました。顔が自然に微笑みました」「目を閉じて自分の名前を呼んでいたら、感動して泣いてしまいました」「名前の実験をしたときは、涙が止まりませんでした」「僕に自分の存在を気づかせてくれた弓削田さんに感謝しています」「自分の名前はたくさんの願いが込められていることを考えると、今も大切に育てられているのだなと思います」「私はたくさん幸せをもらって育ったとわかりました」「歌を聴いて、自分の名前を考えてくれた親への感謝や友達、先生との日々が頭に浮かびました」「おじいちゃんの声が聞こえてきました」といった感想が子どもたちから寄せられました。
 自分はもちろん、一人一人誰もがたくさんの人から見守られている大切な存在であることに気づくことができ、とても素晴らしいコンサートになりました。
 人権週間は明日で幕を閉じますが、これからも自分の人権、人の人権を大切にしながら生きていってほしいと願っています。
 
 
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12月9日 その1 
 12月4日から12月10日までが人権週間です。
 12月4日、本校では人権の大切さについて今一度よく考えてみようということで、「人権集会」と、続いて「人権の桜運動」を行いました。人権集会では、「いいとこ見つけ学級代表者紹介」を行いました。これは、各学級で善い行いをしている人、日頃の生活ぶりが素晴らしい人を全校で紹介し、たたえようというものです。
 「〇〇さんはみんなが見ていないと思われるところでも、自分にできることを一生懸命に行う姿が多くの人に認められています」
 「〇〇さんが、進んで掃除道具を整頓したり、ごみを拾ってくれたりしているおかげで、いつも気持ちよく過ごすことができます」
 「〇〇さんはいつもやる気満々で、どんなことにも楽しんで取り組むので、クラス全体が楽しくなります」
といったような紹介がありました。
 本校では、伝統的に行っている集会で、回を重ねるごとに、子どもたちの視点にも深まりが感じられます。
 その後、「人権とは」と題して、生徒指導担当による人権講話を行いました。「人権とは、人間が人間らしく生きる権利」という内容を実生活に即して説明しました。これらの人権集会が終わったのち、津島人権擁護委員会の方や名古屋法務局の方、弥富市人権擁護委員の方々をお迎えして、「人権の桜運動」を行いました。
 「種をまこう 種をまこう こころの中に種をまこう…」と始まる詩を委員の方に続いて全校で読み、委員の方から人権についてお話を聞きました。その後、人権を大切にする気持ちが、桜の木のように大きく育ってほしいとの願いから、「人権の桜」を植樹していただきました。
 人権週間を通して、日頃から思いやりの気持ちや「おたがい様」といった気持ちをもち、自分も人も人権をもった大切な存在であることを今まで以上に意識して生活していってほしいと思います。 
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校長室から

12月3日
 長寿命化改良工事もかなり進んできました。子どもたちは、きれいな環境のもと、元気に生活しています。今回の工事のおかげで、いたるところがきれいに補修されているのですが、それ以外の個所においても、職員による整備が進んでいます。南棟1階中央階段の登り口の掲示板は、積年のテープが残っていて一部汚れとなっていましたが、毎朝すがすがしい気持ちになるようにと、磨き、さわやかな壁紙を張り、掲示物も工夫しています。毎日多くの子どもたちが通る空間が今までよりも、明るく美しく生まれ変わりました。また、その隣の倉庫も、使い勝手が良いようにと、きれいに整頓しました。外の花壇は、いつものように季節の花を植え替えています。
 環境が人を作るということをよく耳にします。大きな環境美化からちょっとした環境美化まで、環境には気を付けていきたいと思っています。 
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