校長室から

11月22日
 最近、算数の授業を参観しました。ひとつは、「平均」の授業です。個人で考える時間が過ぎたのち、小グループになり、解法について話し合いに入りました。その後、解法を、指名されたグループが発表しました。その際、グループの代表が発表すると思っていましたが、グループの全員が何らかの形で発表に加わりました。全員が発表するため、必然的に一人一人に責任も生まれ、グループでの話し合い、学び合いが、より深いものになりました。そのため、発表を見ている児童らの集中度は高く、その表情も真剣でした。もう一つは、2年生の筆算によるかけ算の授業でした。この授業では、できてしまった児童が、困っている児童に教える、いわゆる「ミニ先生」を採り入れていました。わかりやすく教えるためには、内容を熟知している必要があります。教えながら同時に学んでいるのです。ここにもお互いの真剣な学び合いがありました。
 新学習指導要領では、「周りの人と共に考え学び、新しい発見や豊かな発想が生まれる授業」の創造を目指しています。さまざまな工夫により、「対話的で深い学び」を実践させていきたいと考えています。
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校長室から

11月21日
 朝の歌の時間に、「しあわせになあれ」「図書館で会いましょう」の2曲を歌っています。これは、人権週間中の12月5日(木)に行う「人権コンサート」で合唱作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)さんと一緒に歌う曲です。
 「しあわせになあれ」は、親が子どもに名前を付けるときに願う「幸せになりますように」という、名前に込められた祈りを優しいメロディーで教えてくれる歌です。名前は「その人のためだけに用意された美しい祈り」です。何度も繰り返される「しあわせになあれ」のフレーズを歌うたびに、こういう思いで名前を付けてもらったんだ、自分は多くの人から愛されている存在なんだ、そして、自分も含めた一人一人誰もが、愛されている存在なんだということを想起させてくれます。私自身、「しあわせになあれ~」というフレーズを歌っていると、なぜか、涙が出そうになります。
 「図書館で会いましょう」は、図書館で、本に出会い、限りないときめきやあこがれを感じてほしいと願って作曲された歌です。また、弓削田さんは、「図書館で会いましょうプロジェクト」を通じて、南アフリカに移動図書館車を贈ることを目指してみえます。そして、音楽の力を借りながら、「本」を通じて日本の子どもたちと南アフリカの子どもたちとの友好の輪を広げていけたらと願ってみえます。
 12月5日の「人権コンサート」は、きっと心揺さぶる素晴らしいひとときになるに違いないと、今朝教室からもれ聴こえてくる子どもたちの歌声を聴いていて思いました。
 
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校長室から

11月19日
 5年生の教室に行ったら、「みんなを結ぶ魔法とかけはしの言葉」と記された模造紙が貼ってありました。右上にはパキスタン、左上にはベトナムと書いてあります。先日ベトナムから、そして少し前にパキスタンから転入がありました。下に記されているのは、「はじめまして」「私の名前は~です」「おはよう」など、両国の日常会話で使用される言葉です。両国の母国語を子どもたちが覚えて言葉を交わすことで、外国から転入してきた子が安心して過ごせるようにと掲示をしたものです。子どもたちは、これらをもとに、積極的に話しかけています。また、この模造紙には、ある児童が、自主勉強としてベトナム語とウルドゥー語をまとめたものも貼ってあります。教師からの働きかけに加えて、自主勉強として言葉を調べ、子どもたちが声をかけ合う、素晴らしいことだと思いました。転入してきた子どもたちは、温かい雰囲気の中で、安心して生活しているようです。ちなみに、冒頭の「みんなを結ぶ魔法とかけはしの言葉」というタイトルは、子どもたちが考えたものです。
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