校長室から 1月

 1月20日は二十四節気のひとつ大寒、そして今は、寒の内に入っていて、一年の中で一番寒い時期です。しかし、一番寒い時期にもかかわらず、子どもたちは、元気に外で遊んでいます。
 1月15日(月)午後、東京都立川市の5名の校長先生方が、今年度と来年度、桜小学校が指定を受けている文部科学省指定人権教育研究の視察で、桜小学校を訪問されました。どの先生方も熱心に本校の研究に耳を傾けられていました。やがて、研究協議会の休憩時に子どもたちの一斉下校になりました。東京都では、一斉下校や学年下校といったものがなく、珍しいので見せてほしいということで、下校の様子をご覧になっていました。窓を開けて見ていると、子どもたちは大きな声で、お客様方に「さようなら」と挨拶をして下校していきました。朝の全校朝礼で、「今日は、東京から5人の校長先生方がいらっしゃいます。5人のお客様方が、桜小学校に来て良かったなと思われるような気持ちの良いあいさつをしましょうね」と話したのですが、それを気持ちよく実行してくれました。お客様方も、にっこりと微笑まれ、あいさつを返してくださいました。この光景がなんとも微笑ましく、温かく、清々しくて、桜小学校の子どもたちは、本当に素直で気持ちが良いなと思い、そんな子どもたちと一緒に生活させてもらえることに、大きな喜びを感じました。お客様を気持ちよくお迎えし、気持ちよくお話をして、気持ちよくお帰りいただく。自分も心地よい時間を過ごし、人にも心地よい時間を過ごしていただく、ひいては、自分も幸せになり、人の幸せも願う、そんなことを日々心がけながら、子どもたちと生活していきたいと思います。
視察

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校長室から 12月

 二十四節気の大雪も過ぎ、いよいよ冬の寒さがやってきました。今年は、例年より寒くなるのが早く、まさに本格的な冬の訪れを実感しています。そんな中でも、耐寒マラソンに一生懸命に取り組み、休み時間も元気に外で遊ぶ子どもたちを見ていると、負けていられないなと思います。
 先日の朝礼で、「桜小学校のみなさんは、自分の靴を下駄箱に入れた後、手のひらをかかとに当てて、くつがきちんと揃っていることを確認してから教室へ行くので、素晴らしいですね」と話をしました。朝、登校後の様子を見ていると、確かに手のひらでかかとが揃っているかを確認する児童やかかとがきちんと揃うようにもう一度靴を揃える児童がたくさんいます。「かかとが揃っていると、靴が下駄箱からはみ出て、下に落ちることはありません、もし、下に落ちれば砂が落ちます。また、靴がきちんと揃っていると、落ちついた雰囲気になり、それを見た人も心が落ちつきます。人の心は、その場の雰囲気やその場の見た目に動くことがあります。ですから、かかとを揃えるということは、とても大切なことなのです」と朝礼で話しました。
 その後、もう一歩進めて、「脚下照顧」ということも話しました。これは、「他人の批判をする前に、自分の過去の言動を見つめ 直してよく考えるべきであるという自己反省の教えであり、身近なことこそ気をつけるべきという戒め」です。靴がきちんと揃っているかなと確認することは、自分自身を見直すことにつながります。「靴はそろっているかな」が「自分の行いは果たして良かったかな」「さっき言った言葉で、あの子は嫌な気持ちになっていないかな」「人から注意されたけど、確かに自分で気をつけなければいけないな、これから気をつけよう」などのように、自分を見つめることにつながっていくのではないかなと思います。「人のことをあれやこれやと言う前に、自分のことを見つめてみましょう」と話しながら「脚下照顧」という言葉を話しました。体育館の肌寒い中でしたが、子どもたちはしっかりと話を聞いてくれていました。そんな姿を見ていると、自分自身こそ、自分を見つめなければと思いました。
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校長室から 10月

校長室から【10月】
 季節の移り変わりは早いもので、つい数週間前には、熱中症に留意しながら運動会の練習に取り組んでいたかと思えば、早くも仲秋の候となりました。学校全体としても、運動会の頃の元気よく活気あふれる空気が、穏やかな落ちついた空気に変わってきました。
 本校では、ご存知の通り、来年度から教科化される「特別の教科 道徳」について、道徳の授業の在り方を含めた道徳教育全般の在り方について研究を進めています。本校の道徳教育の重点目標の一つに、「学校の人々を敬愛し、みんなで協力し合ってよりよい学級や学校をつくるとともに、様々な集団の中で、自分の役割を自覚して集団生活の充実に努めることのできる児童の育成」があります。今年度の運動会では、子どもたちはこの目標の意を汲んで、活動してくれていたなと強く感じました。
 一人一人が心を合わせて、学校中がまとまって集団美を表現した入場行進。5・6年生のリーダーを中心に赤組、白組のそれぞれがまとまって力の限り行った応援。また、演技する学年のために労を惜しまず活動した器具係の活動。器具係の児童は、器具のあるテントの中でも、各学年の競技を一生懸命応援していました。開会式、閉会式での立ち居振る舞い。中でも、閉会式も終わり、全日程が終了した後に腰を下ろした時の素晴らしさ。全日程が終了してホッとするとともに、疲れているので、ふとおしゃべりをしてしまいがちですが、そのようなこともなく、解散するまで、静かに待つことができました。職員が「静かにしてください」「おしゃべりしている人は誰ですか」などと指導する必要もありませんでした。
 また、練習の段階でも、それぞれの場面で子どもたちが、集団の一員としての自覚をもって練習に臨んでいたので、練習時間は短かったのですが、学年種目もブラス・バトン部の演奏演技も素晴らしいものに仕上がっていきました。
 運動会のどの種目も盛り上がり、最高の形で演技・競技することができたのも、自分の役割を一人一人が意識し、よりよい運動会を創り上げようとする意識が高かったからだと運動会を終えてしみじみと感じました。この自分たちの素晴らしさを、子どもたちに、改めて語っていきたいと思う10月のスタートです。
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運動会

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