校長室から 9月

校長室から【9月】
 二十四節気の白露も過ぎ、朝夕の涼しい風に秋の気配を感じる頃となりました。と同時に、台風の接近が気になる季節にもなりました。
 2学期がスタートして、桜小学校に、1学期以上に活気が戻ってきました。「おはようございます」の大きな声で朝のあいさつが始まり、美しい声で朝の歌「いのちの歌」が校舎に響き渡る。「お願いします」の大きな声で授業が始まり、「ありがとうございました」の大きな声で授業が終わります。子どもたちは、2学期も桜小学校の名物、「大きな声であいさつ」を心がけて続けてくれています。素直さ、一生懸命さに心打たれる日々です。
 運動会の練習にも力が入ってきました。子どもたちは、とても一生懸命に練習に取り組んでいます。練習を見ていて、職員が子どもたちにかける言葉で、いいなと思う言葉がありました。それは、「ここまで走って来てくれてありがとう」「はやく整列してくれてありがとう」という言葉です。走ってきてくれるので、皆がはやく整列できる、はやく整列できるので、暑い中、皆が練習を効率よく進められるのであり、そこに協力してくれている子どもたちに感謝あって然りだと思います。暑い中、我慢して練習をしています。そういう言葉がけをしていけば、「自分たちの頑張りを分かってくれているな、暑いけど頑張ろう」「みんなのためにもこれからも協力していこう」といった思いも出てきます。そして、人のそういった頑張りに気付ける人になるのではないかと思います。
 また、一斉下校などで、全体の下校の指揮をする職員も、遅れて走ってきている児童に「走って来てくれている人、ありがとうございます」という言葉をかけています。遅れてきたことを叱るのではなく、遅れてしまったことはその場ではどうしようもありませんので、それよりも、少しでも迷惑をかけまいと走ってきた部分をほめています。そうしていると、子どもたちは、遅れた児童を責めるのではなく、「遅れたけど走ってきてえらいな」「何か事情があったのかな」と相手の立場や事情に目を向けてくれるようになります。そして、今度は遅れないようにしようと素直に思えるようになります。
 情報化やグローバル化の進展により、多様な価値観をもつ人たちと互いに理解し合い、尊重しあい、協力し合うことの大切さが今まで以上に要求される昨今です。今後とも、人の立場や自情をくみ取り、人に優しく接することができる子どもたちを育てていきたいと思います。
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校長室から 7月

校長室から【7月】
 月日が経つのは早いもので、1学期も残すところあと3週間となりました。と同時に暑さも夏に近づいてきていて、連日蒸し暑い日が続きます。子どもたちはもちろんのこと、私たち大人もしっかり水分補給をして、熱中症にならないようにしなければと思っています。
 ご存知の通り、桜小学校では、来年度から始まる「特別の教科 道徳」の指導方法の研究を進めています。本校では、道徳教育の重点目標を二つ掲げています。一つ目は、「学校の人々を敬愛し、みんなで協力し合ってよりよい学級や学校をつくるとともに、様々な集団の中での自分の役割を自覚して集団生活の充実に努めることのできる児童の育成」、もう一つは、「自分の考えや意見を相手に伝えるとともに、謙虚な心をもち、広い心で自分と異なる意見や立場を尊重できる児童の育成」です。
 そこで、その重点目標を達成する目的もあり、今まで以上に全校あげて合唱練習に取り組んでいます。一人一人が心を開き、謙虚な気持ちで、人の歌声を心の耳で聴き、人の歌声に合わせて自分の歌声を響かせ、学校全体で調和のとれた美しいハーモニーを創り上げていくことができればと願っています。全学年、歌唱指導の講師の方にもご指導いただき、練習に取り組んでいます。先日、「桜小の子たちは、とにかく一生懸命に練習に取り組むので素晴らしいですね」と話してくださいました。現在取り組んでいる合唱「歌よ ありがとう」については、7月5日(水)の全校合唱で最後になりますが、その次は、「いのちの歌」に取り組んでいきます。
 人の歌声を心で聴いて、合唱を創っていくことはもちろんですが、この合唱を、先日のふれあい学級での「いのちの授業」で受けた「命の大切さ」や、歌詞の中にもある「生きていくことの意味」などについて思いを巡らせるきっかけにもしていってくれたらと願っています。

 6月はじめから、給食時に校長室で「会食会」を行っています。1日に5人~6人ずつで行っています。先月で6年生は終わりましたので、今月は5年生、2学期からは4年生から順に1年生まで進めていこうと思っています。普段なかなか話す機会がないので、私にとって、心癒やされる楽しいひとときになっています。
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校長室から 6月

 本日6月11日は「入梅」にあたります。季節の移り変わりをより的確につかむために設けられた暦日、「雑節」のひとつです。
 この地方では、梅雨入り宣言は終わりましたが、本日は、過ごしやすい天気に恵まれ、ふれあい学級に多くの保護者の皆様方にお越しいただきました。
 本校では、来年度より教科化される「特別の教科 道徳」について、授業の進め方、評価のあり方、道徳の授業以外での道徳教育等々について、どうあるべきかについて研究を進めています。本日は、その一端をご覧いただこうと、道徳の授業と外部講師による「いのちの授業」を全学年で実施しました。
 今まで以上にグローバル化が進展する中で、様々な文化や価値観を背景とする人々と相互に尊重しあいながら生きることや、科学技術の発展や社会・経済の変化の中で、人間の幸福と社会の発展の調和的な実現を図ることが重要な課題となっています。こうした中で、多様な考え方の存在を認識しつつ、自ら感じ、考え、他者と対話し、協働しながらよりよい方向を目指していく資質・能力を備えることが今まで以上に重要です。こうした能力・資質の育成を図ることをねらいとしているのが、「特別の教科 道徳」なのです。
 ひとつの教材に対して、自分なりに考えをもち、発表する。そこで出される様々な考え方について、それらを尊重しながら、質問をして理由を聞いたり、意見を述べたりして、考え、議論し、対話することにより、多面的多角的に考え、自分にはなかった道徳的価値を見出す。そして、自分のこれからの生き方について考えていくといったことをめざして授業を行っています。
 講師の方も驚いてみえましたが、本日は、実に多くの保護者の皆様方にお越しいただきました。授業を参観していただくだけでなく、「いのちの授業」で、親子で心臓の鼓動を聞き合い、命の大切さ・尊厳について考えていただきました。
 学校での道徳の授業で、子どもたちは、人の考えに真摯に向き合い、道徳的価値について考え、議論し、対話しながら、自分の生き方について真剣に考えています。まさに教育熱心な保護者の皆様方が支えてくださっているお陰であると本日の参観から思いました。
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