本日6月11日は「入梅」にあたります。季節の移り変わりをより的確につかむために設けられた暦日、「雑節」のひとつです。
この地方では、梅雨入り宣言は終わりましたが、本日は、過ごしやすい天気に恵まれ、ふれあい学級に多くの保護者の皆様方にお越しいただきました。
本校では、来年度より教科化される「特別の教科 道徳」について、授業の進め方、評価のあり方、道徳の授業以外での道徳教育等々について、どうあるべきかについて研究を進めています。本日は、その一端をご覧いただこうと、道徳の授業と外部講師による「いのちの授業」を全学年で実施しました。
今まで以上にグローバル化が進展する中で、様々な文化や価値観を背景とする人々と相互に尊重しあいながら生きることや、科学技術の発展や社会・経済の変化の中で、人間の幸福と社会の発展の調和的な実現を図ることが重要な課題となっています。こうした中で、多様な考え方の存在を認識しつつ、自ら感じ、考え、他者と対話し、協働しながらよりよい方向を目指していく資質・能力を備えることが今まで以上に重要です。こうした能力・資質の育成を図ることをねらいとしているのが、「特別の教科 道徳」なのです。
ひとつの教材に対して、自分なりに考えをもち、発表する。そこで出される様々な考え方について、それらを尊重しながら、質問をして理由を聞いたり、意見を述べたりして、考え、議論し、対話することにより、多面的多角的に考え、自分にはなかった道徳的価値を見出す。そして、自分のこれからの生き方について考えていくといったことをめざして授業を行っています。
講師の方も驚いてみえましたが、本日は、実に多くの保護者の皆様方にお越しいただきました。授業を参観していただくだけでなく、「いのちの授業」で、親子で心臓の鼓動を聞き合い、命の大切さ・尊厳について考えていただきました。
学校での道徳の授業で、子どもたちは、人の考えに真摯に向き合い、道徳的価値について考え、議論し、対話しながら、自分の生き方について真剣に考えています。まさに教育熱心な保護者の皆様方が支えてくださっているお陰であると本日の参観から思いました。