12月4日から12月10日は、人権週間です。これに合わせて、朝礼で校長が人権講話を行いました。
人権週間に(12月4日、朝礼での人権講話)
12月4日から12月10日までを人権週間と言います。ことしは、第69回目の人権週間です。この期間を人権週間としているのは、日本ですが、世界中でも、12月10日を人権について考える日としています。
人権とは、一人一人が生まれたときからもっている「自分らしく生きる権利」のことです。権利っていうと少し難しいですが、つまり、みーんな生まれたときから「自分らしく堂々と生きて良いんですよ」とされているというわけです。例えば、「あの子は、足が遅いからダメだよね」なんていうことはおかしいことなのです。みんながみんな違うように、全部同じ人なんかいません。左利きの人もいれば、右利きの人もいます、めがねをかけている人もいれば、かけていない人もいます、背の高い人もいれば、低い人もいる。算数が得意な人もいれば、苦手な人もいます。絵がうまい人もいれば、走るのが得意な人もいます。人は、よく「ふつう、○○だよね」とか「みんな○○だよね」と言ったりしますが、よくよく考えてみると、それもその人が思っているだけということがよくあります。自分が考えている「ふつう」とあの人の「ふつう」は違うのです。それを私たちの「ふつう」にしてみてはどうでしょうか。自分と違っている人を見ると、おかしいと思ったり、変だと思ったりするのではなく、そのひとの個性、その人の持ち味として尊重しましょうということをあらためて考えようというのが人権週間です。
人権週間は、一人一人の違いを認めたり、自分やお友達の良い所を見つけて、それぞれが大切だということを知ったりする大切な1週間でもあります。そこで、この1週間は、特にみなさんに考えてほしいことを3つお話します。
1つ目。
自分の好きなところは、どんなところかを考えてみましょう。
自分のよいところをたくさん見つけられたら、自分のことがもっと好きになれると思います。まずは自分を好きになることが大切です。
2つ目
お友達の良い所ってどこか考えてみましょう。
お友達のよいところをたくさん見つけられたら、友達のことがもっともっと好きになるし、お友達もとてもうれしいと思います。みなさんは、「いいとこみつけの木」で日頃からたくさん発見していますが、またこの1週間、また、たくさん発見してほしいと思います。
最後、3つ目
自分とお友達の違うところってどこかを考えてみましょう。
みんな一人一人違った良い所をもっていますね。それを「個性」と言います。それぞれの違うところをたくさん見つけてみましょう。得意なこともそれぞれですが、苦手なことも人それぞれです。苦手なことを悪く言うのではなく、みなさんが優しい心を持って、困っている人や苦手な人がいたら、それぞれの得意なことを生かして助け合えたらいいなと思います。
人は誰でも得意、不得意はありますが、誰もが大切な存在です。幸せになるために生まれてきたのです。人権週間としては、今週だけですが、自分の人権、人の人権を大切にすることをこれからもずっと心がけてほしいと願っています。(文責 安江利成)