5月23日
昨日、算数の授業を参観しました。4.2×3.4の計算を筆算で行うとき、答えの小数点の位置はどこにくるかを考える内容の授業でした。子どもたちは、今までに習ったことをもとに、一生懸命に取り組んでいました。授業がどのように展開されていくのかを見ていました。すると、ただ単に整数の計算の後、どこに小数点を付ければ良いのかを覚えて答えを出すという流れではなく、まず、自分で計算の仕方や理由について考え、その後、近くの少人数で意見交換しました。次に、全体で、何人かの児童から、計算方法やその理由が出され、それに対して自分はどの考えと同じかを確定しました。そして、自分以外のやり方について、質問があれば質問をしたり、そこはこう考えるとよいのではないかといった議論がなされたりしました。「ほとんど同じでもいいから、少しでも違うところがある人は発言してくれるかな」「今の意見をもう一度説明してくれる人はいるかな」といった教師の問いかけに対して、挙手をして発言が生まれます。「どっちのやり方が良い悪いというのもいいけど、そっちのやり方だったらこうやって説明するといいよという風に言えるといいね」といった言葉で子どもたちは、また考えるのです。教師が計算方法を説明して進めていくよりも、議論に耳を傾けることにより、子どもたちの集中力が高まります。その後、計算のからくりが分かったところで、素早く簡単に答えを求められる方法を子どもたちの言葉でまとめていく。そして、最後に練習問題で試す。そのような授業でした。電子黒板では、答えを求める方法を視覚的に理解できるよう、様々な工夫がなされていました。
新学習指導要領では、「周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれる授業の創造」を目指しています。また、日々の取組の中で、「予測困難な未知の状況にも対応できる思考力・判断力・行動力」を養っていけるよう、学習活動を進めていきたいと思います。
本年度の本校の教育目標の1つとして掲げた「アクティブラーニングを取り入れた学び合いの授業やICT機器を有効活用した授業の推進」を教育活動の様々な場面で展開していきます。